Carbon EmacsにMigemoをインストールする

Migemoとは

Migemo公式サイトによると

Migemo はローマ字のまま日本語をインクリメンタル検索するためのツールです。かな漢字変換をすることなく日本語のインクリメンタル検索を快適に行うことができます。

とあります。いちいち日本語入力に切り替えなくてもローマ字のまま、日本語の文字を検索できます。

導入手順

(1) 下準備
導入するにあたって下記が必要となります。

ダウンロードしましょう。

$ cd work
$ wget http://0xcc.net/migemo/migemo-0.40.tar.gz
$ wget http://0xcc.net/ruby-romkan/ruby-romkan-0.4.tar.gz
$ wget http://0xcc.net/ruby-bsearch/ruby-bsearch-1.5.tar.gz

(2) rubyスクリプトのromkan.rb, bsearch.rbをパスの通ったところに置きます。

tar zxvf ruby-romkan-0.4.tar.gz
tar zxvf ruby-bsearch-1.5.tar.gz
tar zxvf migemo-0.40.tar.gz
sudo cp ruby-romkan-0.4/romkan.rb /Library/Ruby/Site
sudo cp ruby-bsearch-1.5/bsearch.rb /Library/Ruby/Site

(3) Migemoのインストール
Carbon Emacsを使用しているのでconfigureの設定は下記になります。

$ cd migemo-0.40
$ ./configure --with-emacs=/Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs --with-lispdir=/Applications/Emacs.app/Contents/Resources/site-lisp

このままmakeを実行してしまうとSKK-JISYO.Lがないため、ビルドに失敗してしまいます。自動でダウンロードするように
Makefileを書き換えます。

migemo-dict: # SKK-JISYO.L
        ruby -I. migemo-convert.rb SKK-JISYO.L > $@

migemo-dict: SKK-JISYO.L
        ruby -I. migemo-convert.rb SKK-JISYO.L > $@

※実際にはromkan.rb, bsearch.rbがなくてもmake時に自動でダウロードしてくれるのですが、cvsにアクセスできないため、今回は手動でダウンロードしています。

通常は、上記修正を行えば問題ありません。
今回は、SKK-JISYO.Lを置いているサイト(オープンラボラトリ)が、アクセスできない状態のため
ダウンロードできません。そのため、別のところから探してくる必要があります。
手っ取り早く、debianのパッケージからいただきましょう。

$ cd ../
$ wget http://ftp.de.debian.org/debian/pool/main/s/skkdic/skkdic_20071028.orig.tar.gz
$ tar zxvf skkdic_20071028.orig.tar.gz 
$ cp skkdic-20071028.orig/SKK-JISYO.L migemo-0.40

ここで、やっとmakeができます。

$ make
$ sudo make install

(4) 下記を.emacs.elに追記します。

;; migemo
(setq migemo-use-pattern-alist t)
(setq migemo-use-frequent-pattern-alist t)
(require 'migemo)

ちなみに、Emacs 側でのキャッシュを有効にするため
migemo-use-pattern-alist、migemo-use-frequent-pattern-alistは
をtとしています。

注意点
  • 連文節の検索

「連文節の検索」のような複数の文節にまたがる言葉を検索するときは SKKと同様に "renbunsetuNoKensaku" のように文節の先頭を 大文字で入力します。

たとえば、「日本語」であれば、「nihonGo」としないと、きちんと検索に引っかからないので注意が必要です。
これに気づかず設定がおかしいとばかり思っていました。SKK使ったことがないので…